高岡市のきもの研究家、京井順子さん(71)が鉋(かんな)くずを活用して制作した造花の初の作品展(富山新聞社後援)は22日、同市木舟町のカフェ「山町茶屋」で始まり、京井さんが工夫を凝らして仕上げた季節の花々に来店客が見入った。
京井さんは昨秋から、知人の工務店から手に入れた鉋くずを染料で染め、切り貼りして造花を制作している。古民家を改装した店内に約30点が並んだ。
鉋くずに筆で着色して花びらのグラデーションを表現したスイレンや、バラの造花とカスミソウの生花を組み合わせた作品、針金に細かいくずをまとわせて作ったシロツメクサなどが並び、店内を彩った。
京井さんは「木が材料なので歴史ある空間になじむ。本来は捨てられるものでもきれいな花が作れることを知ってほしい」と話した。
作品展は29日までで、水曜は休み。