悪いタッチに気をつけて「国分寺保育園 性教育講演」市内でも珍しい取り組み/岡山・津山市

自分や周りの人の心と体を守ってもらおうと、国分寺保育園=岡山県津山市=で18日、性教育の講演があり、年中・年長児55人がお互いを大切にする気持ちを育んだ。

性犯罪から身を守ることにもつなげようと同園が初めて企画。保育園児向けの取り組みは市内でも珍しいという。

県内を中心に活動している性教育アドバイザー・鳥越千裕さん=岡山県倉敷市=が講師を務めた。鳥越さんは胸や尻などの「水着ゾーン」「プライベートゾーン」について説明し、「自分だけの大切なところだから、友だちに触らせたり見せたりしないで」と前置き。

その上で「もし、悪いタッチや悲しいタッチがあった時は『助けて』と言って。お父さんやお母さん、保育園の先生など、頼りになる、自分が安心する大人の人に伝えて」「『二人だけの秘密だよ』と言われても、その約束は守らないことが大切」と語りかけた。

市内の保育園長や保育士、市職員らも参加し、子どもたちが被害者にも加害者にもならないよう、正しい知識を身につけた。

年長組の福島由徠君(5)は「困ったことがあったら親や大人に伝えるようにする。これからも友だちのことを大切にしていきたい」と話していた。

講演する鳥越さん

© 津山朝日新聞社