迫るトレード期限 複数球団がメッツ・バーランダーに興味を示す

3億ドルを超える年俸総額で選手を集めたにもかかわらず、開幕から調子が上がらないメッツ。トレード・デッドラインでは一部の主力選手を放出する可能性も取り沙汰されているが、ジャスティン・バーランダーの放出に踏み切る可能性はあるのだろうか。現時点ではバーランダー放出の可能性は不透明だが、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、ジャイアンツなど複数の球団がバーランダー獲得に興味を示しているという。トレード拒否権など、トレード成立へのハードルは多いが、今後の動向に注目が集まりそうだ。

ア・リーグで3度のサイ・ヤング賞を受賞したバーランダーは現在40歳。メッツに加入した今季は故障で開幕から1ヶ月ほど出遅れ、戦列復帰後も14試合に登板して4勝5敗、防御率3.47とあまり調子は上がっていない。自身3度目のサイ・ヤング賞に輝いた昨季と比較すると、奪三振率(9.51→7.59)、与四球率(1.49→2.82)、被本塁打率(0.62→0.98)はいずれも悪化している。ただし、6月末の時点で防御率は4点台だったが、7月は4先発で防御率2.08と好投。復調気配にあることが、他球団からの関心を集める要因となっているようだ。

バーランダーは今季が2年契約の1年目であり、来季も年俸4333万ドルの契約が残っている。よって、バーランダーの獲得に動くことのできるチームは、ある程度の資金力を持ったチームに限られるだろう。また、来季140イニング以上を投げ、バーランダーの健康状態に問題がない場合は、2025年シーズンの年俸3500万ドルが保証されるため、バーランダーの獲得に動くチームはバーランダーを42歳まで抱えることを覚悟しなければならない。もちろん、バーランダーには全球団に対するトレード拒否権があるため、トレード成立のためにはバーランダー自身の同意も必要だ。越えなければならないハードルは多いが、バーランダーの電撃トレードは実現するのだろうか。

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