若手窯元グループが展示会 佐賀県庁できょうまで 磁器の製造工程や技術紹介

佐賀県庁1階県民ホールで初の展示会を開いている若手窯元グループ「NEXTRAD」=佐賀市

佐賀市 伊万里・有田焼の窯元の若手後継者らでつくる「NEXTRAD(ネクストラッド)」の展示会が18日、佐賀県庁1階県民ホールで始まった。「100円ショップで簡単に焼き物が手に入る時代だが、多く技術と手間がかかっていることを知ってほしい」と磁器の製造工程や各社の技術を紹介している。23日まで。

 グループ名は「次代(NEXT)の伝統(TRADITION)」を意味する造語で、2017年に13人で結成。50歳以下の年齢制限を設け、若手が産地の課題や持続可能な将来について月1回「車座会議」を開いて意見交換している。

 県庁で初めての展示会に合わせ、メンバーは山口祥義知事と面談。山口知事は「県内の日本酒の元気がいいのは若手が頑張り、上の世代が見守っているから。若手窯元のこの取り組みは素晴らしい」とエールを送り、今冬に企画しているアリタセラ(有田焼卸団地)でのクリスマスマーケットへの参加を打診した。

 代表の北川朝行さん(47)は「既成概念にとらわれず、若い力で挑戦し続けていきたい」と応じていた。(栗林賢)

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