真っすぐにこだわり支配下、一軍へ。高校時代に捕手から転向したロッテ高卒2年目151キロ右腕とは?【ラブすぽ独占インタビュー】

2021年育成ドラフト3位で千葉ロッテマリーンズに入団した永島田輝斗(ながしまだ・きらと)投手。プロ1年目の昨季は8月に実戦デビューを飾り、今季も二軍・浦和球場で支配下登録を目指しながら懸命にプレーを続ける。「来年までにはなんとしても支配下登録をつかみたい」と語る19歳の若き右腕に、プロ入り後の自身の成長や今後の目標を聞いた。

真っすぐで押せる投球がウリ今年中に155キロを目指したい

――高卒2年目のシーズン。ここまでで感じている手ごたえがあれば教えてください。

永島田 1年目はフォームが固まらず試行錯誤していたんですけど、今季はキャンプから自分のフォームを固めて、それもあってストライクゾーンで勝負できるようになってきたと感じています。

――オフにフォーム固めはみっちりやってきた?

永島田 自主トレから先輩方にもアドバイスをもらいながら、自分のフォームを作ってきました。

――昨季は実戦デビューが8月。それまではいわゆる「体づくり」の期間だったと思うのですが、具体的にどんな取り組みをしていたのでしょう。

永島田 主にウエートトレーニングに取り組んでいました。高校時代は1週間に2回程度でしたが、今は1週間に4回ほど取り入れているので、体も大きくなってきたと思います。体重も入団時から3キロくらい増えて、逆に体脂肪は減ったので自分でも変わってきているなと実感できています。

――出身校の立花学園も高校野球界では先進的なトレーニングをすることで知られていますが、やはり「プロの世界は違うな」と感じますか?

永島田 高校時代はまだ、自分が何をやればいいのかわからない部分もありました。ただ、プロに入ってからは今何をやるべきことが明確になって、判断できるようになったと思います。

――高校時代は、新しいトレーニングに戸惑うこともあった?

永島田 フォームから投げ方から、基本的にはすべて自分で考えるという方針だったので。それで球速も150キロまで伸びたんですけど、プロに入ってコーチの方や先輩からアドバイスをもらうようになって、また成長できていると感じます。

――プロに入ってから球速も上がった?

永島田 今は1キロ上がって、最速は151キロです。

――スピードにはこだわりがある?

永島田 自分の持ち味は真っすぐで勝負できる部分だと思っているので、スピードは追い求めていきたいです。

――具体的に目標とする数字は?

永島田 今年いっぱいで155キロまで上げたいと考えています。

目標は3年目以内の支配下登録自慢のストレートに、さらに磨きをかけたい

――そのくらい球速も上がって、なおかつストレートで勝負できるなら、支配下登録も見えてきますね。

永島田 投げることだけじゃなく、たとえばフィールディングの部分など足りないものはたくさんあります。今は来年までに支配下登録されることを目標にやっています。

――その目標を達成するために今、何を一番課題として取り組んでいますか?

永島田 一番意識しているのは継続力です。毎日同じルーティンをこなしていけば、もしダメでもなにが原因か明確になるので、とにかく継続することを意識しています。

――具体的に支配下をつかむために「継続」していることはありますか?

永島田 シャドーとゴロを捕球したときのトップの形を意識しています。

――ピッチングフォームではなく、ゴロ捕球でトップを意識する理由は?

永島田 もともとキャッチャーだったので、そのときに近い形をイメージする方がしっくりくるんです。トップを作る動き自体は変わらないので、自分が一番やりやすい形で練習するほうがいいかなと思っています。

――高校時代からトラックマンやラプソードなど、数値を計測することには慣れていると思いますが、プロでもそこは活用している?

永島田 ブルペンに入るときはいつも使っています。回転軸や回転数、スピードなどはつねに意識するようにしています。

――特にこだわっている数値はありますか?

永島田 今はスピードです。まずはそこを求めていきたいと思っています。

――逆に、回転数などはあまり意識しない?

永島田 高校時代はストレートの回転数が2300回転(/毎分)くらいだったんですけど、プロに入ってから2400~2500回転くらいに伸びたので、課題はスピードの部分にあると感じています。

――残りのシーズン、さらには支配下を目指す来季へ向けて、どんなピッチングを見せていきたいですか?

永島田 やはりストライクゾーンで勝負できるピッチング、自分の強みである真っすぐで押せるピッチングを見せたいです

――最後に、ファンのみなさんにアピールをお願いします。

永島田 球場に来ていただいたファンの方には、まずは僕の真っすぐを見てもらいたいです。球速を上げて、課題を克服して、一軍で投げられるように頑張りますので応援よろしくお願いします。

――ありがとうございます!支配下登録、一軍デビュー、期待しています!

収録:2023年7月12日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ

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