京都府福知山市堀の生活介護事業所「しんあい」の利用者が育てたオオクワガタ約150匹が、無事に成虫に成長した。24日から同事業所やインターネットで販売する。
同事業所では職業訓練の一環で1999年から繁殖を手がけている。昨夏に雄雌計350匹の幼虫をおがくず入りの瓶に1匹ずつ入れ、3カ月おきに入れ替えをして成育状況を確かめてきた。
利用者5人が20日、飼育瓶から個体を傷つけないようにスプーンを使って慎重に取り出した。大きいものでは体長7センチを超す雄もおり、はさみを振り上げて元気に虫かごの中を動き回っていた。
毎年飼育している男性(76)は「大きくて元気なオオクワガタを見つけることができて楽しかった」と話していた。
問い合わせは同事業所0773(22)8694。