きょうから二十四節気の大暑 この先は猛暑日続出で40℃迫る所も 沖縄・先島諸島は台風5号接近のおそれ

 きょう23日(日)から来月7日(月)にかけては二十四節気の大暑(たいしょ)で、1年の中で最も暑いころとされている。この先1週間程度は、まさに大暑らしく最高気温は35℃以上の猛暑日となる所が続出する見通し。特に週半ばは40℃に迫る極めて危険な暑さとなる所もある予想。熱中症に厳重な警戒が必要だ。
 また、沖縄・石垣島など先島諸島には台風5号が「非常に強い」勢力で週半ばごろ接近するおそれがある。風や雨が強まる前に、台風への備えをしておきたい。

きょう九州南部で梅雨明け 夏本番の暑さに

 きょう23日(日)の日本列島は、山沿いや内陸を中心に夕立の可能性はあるものの、全国的に太平洋高気圧に覆われてよく晴れる所が多い見込み。九州南部では梅雨明けしたとみられると発表があった。日差しに押されて気温が上がることに加えて、高気圧のふちを回って南の暖かい空気が流れ込むため、最高気温は33℃前後と平年より高い所が多い予想だ。
 また、南風が山を越えて気温が上がる「フェーン現象」が起こりやすい日本海側を中心に、35℃以上の猛暑日になる所もある予想。

東京都心はあさって以降6日連続で35℃以上予想

 なお、あす24日(月)以降はさらに暑くなりそうだ。西日本から東北の広い範囲が太平洋高気圧と、さらに上空のチベット高気圧に覆われる見通し。そのため力強い日差しが届き、最高気温は35℃以上の猛暑日になる所が続出する予想だ。
 大阪はきょう23日(日)から10日連続、東京都心はあさって25日(火)以降は6日連続で35℃を超える見通し。特に週半ばごろは高気圧の勢力が増して、東日本を中心に40℃に迫る極めて危険な暑さとなる所もありそう。

 まさに大暑らしい暑さとなるため、熱中症に厳重な警戒が必要だ。周囲と声を掛け合いながらこまめに水分補給を行い、できるだけ涼しい所で過ごすなど万全の対策をして過ごしたい。夏休み期間のため車を使用する機会が増えるかもしれない。車内での熱中症にも十分気をつけたい。

台風5号 週半ば非常に強い勢力で沖縄接近のおそれ

 本州付近を覆う高気圧の勢力を強める要因の1つは、台風5号だと考えられる。きょう23日(日)午前9時現在、台風5号はフィリピンの東を発達しながら西北西に進んでいる。このあと、次第に平均風速25メートル以上の暴風域を伴い、進路を北寄りに変える見通し。あさって25日(火)には「非常に強い」勢力となり、勢力を維持したまま26日(水)ごろに沖縄・石垣島など先島諸島に接近するおそれがある。

 沖縄ではあす24日(月)午後から次第に風が強まり、海上では波が高まる見通し。台風が近づく26日(水)から28日(金)ごろを中心に警報級の暴風・高波・大雨や高潮となって大荒れの天気となるおそれがある。
 沖縄ではきょう23日(日)やあす24日(月)午前中のうちに、風で飛ばされやすい物は家の中に片付けた方がいいだろう。また、非常用品などの準備ができているのか確認し、台風への備えをしておきたい。

 また、沖縄へ旅行を計画している場合は、交通機関に影響が出るおそれがあるため、予定の変更なども検討した方がいいかもしれない。

(気象予報士・鈴木悠)

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