インバウンド需要回復で「おもてなし自販機」に「待ち望んでいた」の声 コカ・コーラがQR決済機能と観光情報を付与して刷新

コカ・コーラボトラーズジャパンは21日、JR新大久保駅(東京都新宿区)から徒歩1分のつつじ通り沿いに「おもてなし自販機」を4台並べて設置した。

インバウンド需要が回復傾向にあることを受けた動きとなる。

この日、取材に応じたコカ・コーラボトラーズジャパンの隅田大地さんは「インバウンド需要が昨年からじわりと回復傾向にあり、今回、2017年に展開開始した『おもてなし自販機』を刷新して再度提案開始したところロケーションオーナーさまから“待ち望んでいた”とのお声をいただいた」と語る。

主なリニューアルポイントは、アプリ不要で15種類以上のQRコード決済ができる「QR de 決済」機能を新たに搭載した点と、観光情報に触れられるQRコードを掲載した点。

「QR de 決済」機能

これにより、アプリ不要で訪日外国人のキャッシュレスニーズに対応。観光情報は、マップルの訪日外国人向け観光情報メディア「DiGJAPAN!」と連携しQRコードの読み込みを介して提供される。

ラッピングは、従来、舞子をあしらった1種類のみだったのを、今回、舞子・侍・歌舞伎・忍者の4種類デザインを用意。「訪日外国人のワクワク感を演出し、自販機設置場所がフォトスポットになる効果も見込んでいる」という。

製品多言語説明のPOPなども従来どおり貼りつけている。

「既存自販機との差し替えではなく、全て新規設置で提案していく。観光地や繁華街、交通での新規設置を見込んでいる。交通では、空港や大型のバスターミナルを考えている」と意欲をのぞかせる。

コカ・コーラボトラーズジャパン営業本部ベンディング開発本部ベンディングカスタマーアクティベーションサポート部ベンディングカスタマーソリューション開発課の隅田大地氏

【写真】コカ・コーラボトラーズジャパンの「おもてなし自販機」に導入されたマップルの訪日外国人向け観光情報メディア「DiGJAPAN!」と連携したQRコード

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