こんにちは。内田友賀です。
皆さんは大切な“誰か”と見つめ合っていますか?
大切な相手と見つめ合う瞬間、人は心が満たされてストレスの緩和や幸せホルモンの増加につながると言われています。
けれど、本来は犬同士の愛情表現の中に「見つめ合う」という習慣はありません。犬にとって見つめ合うという行動は、時として相手に警戒心を与えたり攻撃のサインにもなったりするため、あまり好まれないボディランゲージなのです。
けれど、そんな犬たちも飼い主と見つめ合うことで、幸せホルモンが分泌されるのはなぜでしょう。それは「飼い主との見つめ合い」を通じて、愛情や信頼、感謝などの気持ちが伝わった経験の積み重ねだと思うのです。
私は「アイコンタクト」は魔法のコミュニケーションだと思っています。
アイコンタクトは通常、「LOOK」などの掛け声で、コマンドを出す前に注目をこちらに向ける“きっかけ”として活用されることが多い方法です。けれど、その奥には素晴らしい恩恵が潜んでいます。そして、その恩恵を飼い主が理解することで、愛犬たちにとって「アイコンタクト」が、よりスペシャルな瞬間となるのです。
小学校の動物介在教育の授業でも、随所でハンドラーさんと介在犬とのアイコンタクトが自然と生まれています。どんな場所でも伝えられる、飼い主さんと愛犬のオンリーワンの愛情表現は、見ている周りの人にもインフルエンスしていきます。
「いいね、素敵だよ♡」
「うんうん、それでいいよ♡」
「よく頑張ったね、ありがとう♡」
想いを伝えようという気持ちが、視線となって愛犬のココロに届くとしたら、あなたは何を伝えますか?
そして、あなたは愛犬の視線から、何を受け取りますか?
「え? ちょっとまって、急にどこ行くの?」
「一緒にガウーして遊ぼう♪」
「まだ歩くの? ちょっと休もうよ。」
「そんなにみんなで見ないでよ…」
「撫でてほしいなぁ」
「先生! 今日はちゃんと並べたよ!(キリッ)」
「えっと、この“アゴ置くやつ”って何の意味がありましたっけ」
「内緒の道だよ!」
「キミが好き♡」
アイコンタクトで、たくさんお話ができる。
共感したり、応援したり、感謝したり、甘えてみたり。
いっぱい見つめ合って、今この瞬間にしかできない2人だけの会話をしてみてください。
Lots of love.