レンタルは550円から、神戸に手軽すぎる「登山拠点」誕生

神戸の中心地・三ノ宮から約10分。JR新神戸駅(神戸中央区)に、登山に精通したスタッフが常駐する登山支援拠点「トレイルステーション神戸」が、7月22日にオープン。荷物預かりサービスや登山グッズレンタルもおこなう。

「トレイルステーション神戸」から「布引散策ツアー」に出かける参加者たち(22日・神戸市内)

■ 買い物帰りにも「登山」ができちゃう?

新神戸駅は、緑豊かな登山口にすぐにアクセスできるという立地から、多くの登山者で日々賑わう。マイナスイオンを浴びることができる「布引の滝」まで片道徒歩15分ほどのほか、再度公園や摩耶山に抜ける本格的な登山ルートにもつづくため、幅広い登山者の出発地点として親しまれている。

登山初心者でも手軽に始められるようレンタルグッズや販売コーナーも充実

ここにオープンしたのが、神戸市初の登山支援拠点だ。たとえば三ノ宮や北野におでかけついでに「布引の滝」まで歩きたいというときも、荷物を預け、トレッキングシューズを借りることで安全にハイキングができる。ほかにリュックやトレッキングポールなどのレンタルも用意(1グッズ550円)。また、帽子や靴下、虫除けなどの販売もあり、手ぶらで登山が楽しめそうだ。

■ 体験者の声「登山は初めてで、靴を買ったので足慣らし」

オープニングセレモニーで、神戸市経済観光局長・大畑公平さんは「『トレイルステーション神戸』をぜひご利用いただいて、神戸の山々をますます楽しんでいただけたらと思います」と新拠点に期待を込めた。

7月22日にオープンした「トレイルステーション神戸」

セレモニーのあとには、登山ガイドが引率する「布引散策ツアー」が実施された。大阪から参加したという男性は、「前から布引の滝に登りたいと思っていて、今年の夏に北アルプスに行く予定もあるので申し込みました。登山は初めてで、靴を買ったので足慣らしを兼ねています。今日は、学生時代に登山の経験がある息子に引っ張っていってもらいます」笑顔で話し出発した。

同拠点は、登山ルートの相談なども可能。登山ガイドツアーは月1回、ワークショップイベントは月3回おこなう予定(申し込みは、カウンター、公式サイト・インスタグラムから)。営業日は月・木〜日曜、祝日。営業時間は朝8時半から夕方5時半(12時から13時はカウンタークローズ)。※12月から2月の営業日・時間は異なる。

取材・文・写真/太田浩子

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