パリ・サン=ジェルマンが大阪で会見、渦中のエムバペは不在

フランス代表のエムバペ、ブラジル代表のネイマールといった超スター選手が在籍するフランスのプロサッカーチーム「パリ・サン=ジェルマン(パリSG)」が、7月25日より始まるジャパンツアーのために来日。23日、大阪市内のホテルで記者会見をおこなった。

左から、「パリ・サン=ジェルマン」のルイス・エンリケ監督、マルキーニョス選手、リュカ・エルナンデス選手、アセンシオ選手(7月23日・大阪市内)

現在、フランス1部リーグで2連覇中のパリSG。世界中の名手が集まるチームからルイス・エンリケ監督とともに会見に登場したのは、チーム在籍11年目となるキャプテンでブラジル代表のマルキーニョス選手と、ドイツの強豪であるバイエルン・ミュンヘンから今夏移籍したばかりのリュカ・エルナンデス選手。そして、2020年東京五輪・サッカー準決勝で、日本を破る決勝ゴールを叩き込んでスペインを勝利に導いたアセンシオ選手の3人。

マイクを手にすると、「日本に来ることができてうれしい。いい準備をしたい」(マルキーニョス選手)、「コンニチハ。日本はとてもいいところ。日本で練習できるのが楽しみ」(リュカ・エルナンデス選手)、「個人的に日本が大好き。監督から教わり、いろんなことを吸収して新シーズンに向けた準備をしたい。期待している」(アセンシオ選手)と、それぞれ意気込みを語った。

質疑応答では、ルイス・エンリケ監督が「チームはとてもいい印象。ツアーを通じて感覚を確かめながら準備していきたい。日本はW杯を思い出す(2022年W杯グループリーグで日本が勝利したときの監督を務めていた)。とてもいい印象で、常に良くなっていっている。ヨーロッパでプレーしている選手も多く、それはサッカーへの愛がそうさせていると思う」とコメント。

パリ・サン=ジェルマンの主将をつとめるマルキーニョス選手(7月23日・大阪市内)

今回の日本ツアーでは、2022ー23シーズンで公式戦43試合で41得点を記録したチームの柱・エムバペ選手が去就問題から不参加となった。主将のマルキーニョス選手は「とても繊細な質問です」と前置きして、「彼は強力な選手。長く一緒にプレーしたいが、それは私ではなく、経営者が決めること」と複雑な表情で語った。

『パリ・サン=ジェルマンジャパンツアー2023』では、7月25日にクリスティアーノ・ロナウド擁するサウジアラビアの「アル・ナスル」と対戦。7月28日にはJ1「セレッソ大阪」とも親善試合をおこない(ともにヤンマースタジアム長居)、8月1日にはイタリアの「インテルナツィオナーレ・ミラノ」と対戦する(国立競技場)。

取材・写真/上地智

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