気象庁によると、大型で非常に強い台風5号(トクスリ)は7月26日午後6時現在、フィリピンと台湾の間のバシー海峡をゆっくり北西に進んでいる。気象庁の予想進路、勢力予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。
気象庁の予想進路
26日午後6時時点で、台風5号の中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速は65メートル。中心から全域150キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、全域650キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。
24時間後の27日午後6時時点では、非常に強い勢力を保ったまま南シナ海を1時間に15キロの速さで北北西に進む見通し。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。28日午後3時時点には、勢力を弱め、中国の華南を1時間に20キロの速さで北北西に進む見込み。中心気圧985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速25メートル、最大瞬間風速は35メートルと予想される。29日午後3時には華中にあり、熱帯低気圧に変わっているとみられる。
26日午後3時時点の予想で、5日先までの期間に日本で暴風域に入る確率が0.5%以上の地域はない。
沖縄気象台によると、沖縄県の先島諸島の沿岸海域では27日にかけて大しけが続く見込み。同気象台はうねりを伴う高波に警戒を呼びかけている。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風5号は気象庁と同様、北西寄りに進み続けるとみているようだ。26日から28日にかけて台湾近づくとみている。29日時点では暴風域を伴っていないとの見方だ。
中心付近の風の強さの予測
7月27日午前3時:49メートル 7月27日午後3時:51メートル 7月28日午前3時:44メートル 7月28日午後3時:28メートル 7月29日午後3時:15メートル 7月30日午後3時:10メートル
「トクスリ」の名前の由来
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「トクスリ」の命名国は韓国で「鷲(わし)」を意味する。