カルティエ ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト「男のためのカルティエ」【今週の逸本 Vol.208】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回は、カルティエのメンズコレクションから『ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト』をご紹介しよう。

Cartier
世界のトップジュエラーに君臨するブランドでありながら、時計史に刻んできた功績はとても大きく、現在の時計業界への影響力も非常に高いのがカルティエ。とくに1904年に発表された「サントス」は、“時計を腕に巻く”という腕時計の概念を普及し、懐中時計から腕時計への移行を後押ししたほど。ほかにも「タンク」「パシャ」などのロングセラーモデルをいくつもラインナップし、どのモデルも美しい造形のケースに高度な技術を誇るムーブメントが納められていることでも定評がある。近年も「バロン ブルー」「カリブル ドゥ カルティエ」などの新シリーズを続々とリリース。片時も目を離すことのできないメゾンである。

機能満載な1本

「クッションシェイプ」という独特のケース形状が特徴的なカルティエのメンズウォッチコレクション『ドライブ ドゥ カルティエ』。当連載でも以前、同コレクションから2針でシンプルな極薄モデル「 エクストラフラット 」をご紹介したことがある。

今回セレクトしたのは、以前とは打って変わって複数の機能が搭載された1本。ラージデイト、レトログラード、デイ・ナイト表示、スモールセコンドと、機能満載な『ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト』だ

ドライブ ドゥ カルティエ ラージデイト

では、ひとつずつ機能を見ていこう。
まずはモデル名にもある「ラージデイト」。これは12時位置に配置された大きな日付表示(ビッグデイト)のこと。1の位と10の位の日付プレートはそれぞれ独立しており、見た目以上に機構は複雑だ。数ある時計機能の中では上位に位置するものである。

12時位置のラージデイト。左右独立したプレートがそれぞれ回転することで日付が表示される仕組みだ

次に11時位置に配置された「レトログラード」。
レトログラードとはフランス語で「逆行」を意味する言葉で、始点から進んだ針が終点に達した際に、一瞬で針が戻る機構を指す。

文字盤11時位置にあるのがレトログラードだ。写真上での第二時間帯は「8時」である

本モデルのレトログラードで表しているのは「第二時間」。いわゆるGMT機能である。ともあれ、「1」と「12」しか数字がないので、午前・午後が分からないのでは? と疑問に思う方もいるだろう。

それを判別するための仕掛けが文字盤の3時・4時位置に配置された「デイ・ナイト表示」だ。イラストと盤面の色合いで午前・午後が一目で分かるようになっており、機能性はもちろんデザイン性もGOOD!

太陽のイラストが表示されている(盤面が白い)ときは「午前」
月のイラストが表示されている(盤面が黒い)ときは「午後」

6時位置にはスモールセコンドを配置。文字盤全体の波打つようなギヨシェ彫りとは異なり、こちらには真円のギヨシェ彫りが施されている。

アシンメトリーなデザインだが、とてもバランスの良い作りになっており、カルティエの高いセンスが存分に発揮されたモデルといえるだろう。

Cartier
ドライブ ドゥ カルティエ
ラージデイト
品番:WSNM0005
素材:ステンレススチール
サイズ:縦41㎜×横41㎜
防水:日常生活防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:728,000円(税込)※USED
【付属品】
外箱、内箱、取扱説明書、国内正規保証書(2016年9月)等が付属
※価格は2023年7月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

『ドライブ ドゥ カルティエ』コレクションの中でも一際目立つのが本モデルです。4針の時計ですがケースの厚みも気にならず、装着感も非常に心地よい1本となっています。

カルティエウォッチの中でアシンメトリーなデザインのものは高額なコレクションにしかなかったりするのですが、本モデルは手の届きやすい価格帯にありながら、かなり攻めています(笑)。「こういうのが欲しかったんだよ〜」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

カルティエのタイムピースをお考えの方は、ぜひ本モデルをお手に取ってみてください。

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