第105回全国高校野球長崎大会 きょう決勝 創成館と海星、昨年と同じ顔合わせ

準決勝で2安打を放った創成館の3番松﨑。最後も打線のつながりが大きなポイントになる

 第105回全国高校野球選手権記念長崎大会は24日午前11時5分から、長崎市の県営ビッグNスタジアムで決勝が行われる。混戦のトーナメントを勝ち上がってきたのは第5シード創成館と第3シード海星。昨年と同じ顔合わせになった。両校の決勝はこの10年で5度目で、過去の成績は2勝2敗。今季は主要県大会で初対戦となる。創成館は5年ぶり3度目のV奪回を見据え、選抜出場校の海星は2年連続20度目の夏の頂点とチーム初の3季連続甲子園を狙う。
 それぞれ延長タイブレーク1試合を含めた4試合を戦ってきて3試合で完封勝ち。チーム打率は創成館が2割6分3厘、海星が2割6分とほぼ一緒で高くはないが、準決勝は創成館が第1シード大崎、海星が第2シード長崎日大を2桁安打で退けた。最後も投手陣の奮起と堅守は絶対条件。これをいかに切り崩していくのか、打線のつながりと戦略がカギを握る。
 創成館は計37回で失点は送球ミスが絡んだ1点のみ。福盛、永本、村田の登板で防御率ゼロを誇る。準決勝は永本が144球で完投。背番号1の福盛らを温存できたのは大きい。打線は大黒柱の永本のほか、快音が少なかった川﨑や松﨑、山下が準決勝で2安打ずつ記録したのは明るい材料。東や下川らの機動力を生かしながら、勝負強く得点していきたい。

16イニング無失点中の海星の左腕吉田翔。好救援を続けている右腕髙野と二枚看板で守備を引っ張る

 海星は計38回のうち、タイブレークにもつれた3回戦で6失点。ただ、左腕吉田翔は16回を無失点、右腕髙野は厳しい局面で救援を続けて11回を自責点1と二枚看板が崩れていない。バックも創成館と同じく計3失策と安定。攻撃は1番山口が全試合複数安打を放ち、田中、平尾ら足を使える選手が多い。準決勝に続いて、主砲田川一の長打などで乗っていけるか。


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