市川市を流れる真間川で22日夜、夏の風物詩となっている灯籠流しが行われた。新型コロナ禍で中止が続いたが4年ぶりに復活。約400基の灯籠が流され、川沿いの道や橋から多くの人が見物した。
今年で42回目となる「市川ほおずき市」(同実行委員会主催)の一環。灯籠流しは、1口1000円の供養料で事前に施主を募集した。午後7時、先祖の戒名などを書いて火をともした灯籠を運営関係者らが手児奈橋のすぐ下で次々と川に流した。
橋の上では、ほおずき市の会場となっている手児奈霊神堂を施設に持つ真間山弘法寺の僧侶たちが読経を続け、先祖を供養した。
久しぶりの開催とあって橋周辺は例年の約2倍の人たちでにぎわった。実行委の帆刈隆一委員長(64)は「川の流れが弱く、灯籠がちゃんと流れるか心配していたが、無事に終わってよかった。ほっとしている」と話した。