与那原中、なぎなた悲願の全国優勝 接近戦、ひるまず前へ JOC 中学生大会

 なぎなたのJOCジュニアオリンピックカップ第31回全国中学生大会が22、23の両日、栃木県宇都宮市のユウケイ武道館で行われ、試合競技団体の部で与那原中学(宮城加奈史、大木ひかり、妻夫木遥)が栄冠をつかんだ。江東クラブ(東京)との決勝は先鋒(せんぽう)の宮城と中堅の大木がどちらも判定で勝ち、妻夫木は相手の大将がおらず不戦勝となったため、与那原中が3―0で優勝を決めた。

 主将の宮城は「中学校最後の大会。県代表、学校代表として出場したので優勝できてよかった」と喜びを語った。

 (砂川博範)

接近戦 ひるまず前へ
 栃木県宇都宮市のユウケイ武道館で23日まで開催された、なぎなたのJOCジュニアオリンピックカップ第31回全国中学生大会で、与那原中(宮城加奈史、大木ひかり、妻夫木遥)が栄冠をつかみ取った。昨年の大会では5位に終わり、今年は「みんなで優勝しよう」との思いが強かった。決勝では先鋒(せんぽう)の宮城と中堅の大木がいずれも判定で勝ち、大将の妻夫木が不戦勝だったため、与那原中が3―0で全国優勝を成し遂げた。

 与那原中(宮城加奈史、大木ひかり、妻夫木遥)が大舞台で頂点に立った。なぎなたの全国中学生大会決勝。江東クラブ(東京)と戦い、先鋒(せんぽう)の宮城と中堅の大木がそれぞれ判定で勝ちを収め、同校は6年ぶり2度目となる優勝をたぐり寄せた。

 相手のメンバーは2人のみで大将はおらず、自動的に不戦勝となるため、先鋒で先制できるかどうかが重要だった。与那原は主将の宮城が先陣を切り、勝ちを狙った。宮城は「とにかく自分から攻めていこうと積極的に前に出ていった」。元々相手の動きに合わせるタイプだったが、昨年12月の県大会で動きが一歩遅く負けた経験があり、それ以降は自分から攻めることを心がける。

 決勝では相手に面を打ち込まれても、ひるむことなく距離を詰め一本を取られるのを回避、接近戦でのせめぎ合いを演じた。お互い決め手を欠く中、積極性で上回った宮城が判定で勝利をつかんだ。

 中堅の大木も1年生ながら先輩に引けを取らない試合運びを見せ、堂々の判定勝ち。与那原は3―0で完勝した。宮城は「中1の時から出場している大会での優勝。うれしい」と達成感をにじませた。

 (砂川博範)

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