【MLB】左ひじ手術から復帰のブルージェイズ・柳賢振がエンゼルス戦で今季初登板予定 29日登板なら大谷との投げ合いも

写真:エンゼルス戦での復帰登板が予定されているブルージェイズ・柳賢振 @Getty Images

 日本時間7月24日、左ひじの故障からの復帰を目指すブルージェイズの柳賢振(リュ・ヒョンジン)がチームに合流して同25日または26日に投球練習を行い、問題がなければ同29日から行われるエンゼルスとの3連戦に登板する見込みであると、スポーツネット・カナダが報じた。リュは昨年6月に左前腕を痛めて故障者リスト入りすると、トミー・ジョン手術を受けて残りのシーズンを全休。復帰を目指す今季は順調にリハビリを進め、今月からマイナーで調整登板を行っていた。

 現在36歳のリュは2013年に韓国からポスティング制度でドジャースに加入しメジャー挑戦を果たすと、安定した投球で先発ローテーションに定着。2019年には14勝5敗、防御率2.32の好成績をマークし、オールスター・ゲームにも選出された。その後2020年からはブルージェイズに移籍し、短縮シーズンながら12試合に登板して防御率2.69と変わらぬパフォーマンスを継続。しかし、2021年には14勝ながら防御率4.37と数字を落とすと、左ひじを故障した22年はわずか6試合の登板に終わっていた。

 今シーズンは5月からブルペン投球を再開し、6月には打撃練習にも登板と順調な経過を見せたリュは、マイナーでのリハビリ登板で計4試合18イニングを投げて防御率2.00と万全の状態をアピール。日本時間22日の登板では6回85球を投げて5奪三振2失点の好投を披露していた。球速も最速90.8マイル(約146キロ)と、故障以前と変わらない水準まで戻している。

 リュは最短なら日本時間27日のドジャース戦から登板可能ではあるが、チームとしては17連戦最初のカードであるエンゼルス戦から復帰させる意向の模様。以降はリュを含めて6人でローテーションを回す算段となっているようだ。エンゼルスはすでに大谷翔平の先発が29日と決まっており、リュがこの試合で復帰となれば昨年5月27日以来2度目の投げ合いに。前回の対戦では5回1失点の好投を披露し、大谷を2打数0安打1三振1四球に抑えたリュが勝ち投手となっている。両チームは現在ワイルドカード・ゲームの出場権を争うライバルでもあり、この対決が実現すれば熱戦が期待できそうだ。

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