ソン・ソック「舞台の演技は偽物」発言を謝罪「反省し、謝罪文を送った」ベテラン俳優との和解も報告

ドラマ「D.P. -脱走兵追跡官-」や「私の解放日誌」などで注目を集めた俳優のソン・ソックが、最近演劇に対して否定的な発言をしたことについて釈明し、謝罪した。

韓国で、23日午後に放送されたJTBC「ニュースルーム」では、ソン・ソックとのインタビューを公開。アンカーは「ソン・ソックさんの、舞台演技に対する発言が最近物議をかもしたが、これについてどう感じているかが気になる」と質問した。

ソン・ソックは「私が演技を始めた10年以上前、良い俳優になるためにたくさん努力をしていたが、時々一つの定型化された〝正解〟に近い演技を強要されている感覚があった」と言い、「実はそうではなかったのに、当時私の心の狭さと頑固な性格のせいでそう感じてしまった。でもこれをきっかけに、自分だけの色を持たなければならないと思うようになった。今も作品選びをする時は『私がこの作品に自分の色を入れたら、どんな絵になるだろう?』というワクワク感が重要な要素の一つだ」と言及。

そして「(今回の発言は)私が普段俳優の友人と話す時、簡単に吐き出す未熟な言葉『おい、おまえはなぜこんな偽りの演技をするのか』といったものが混ざってしまった。十分に誤解を招く言葉だった」と自身の過ちを認めた。「個人的に指摘されるだけの発言であり、反省し、(ナム・ミョンリョル)先輩に直筆の手紙を書いて謝罪した」ことを明かし「先輩が手紙を読んでくださり、僕の思いを理解し返事をくださった。そして僕の舞台を見に来てくださるそうだ」と伝えた。

ソン・ソックは6月より、約9年ぶりに「木の上の軍隊」で演劇の舞台に立っているが、この時の記者会見で「舞台上で大げさに話し、愛をささやくと言っているのにそれを大声で言わなければならない演劇というものが、偽物のように感じてしまい(舞台から離れた)」と発言。

舞台俳優として長年活躍している、ベテラン俳優のナム・ミョンリョルがこの発言を耳にして激怒、自身のフェイスブックでソン・ソックを批判していた。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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