伝統的な染色技法「長板中形」を体得した染色作家で千葉県君津市に住む松原伸生さんが人間国宝に認定されることになりました。認定されれば、県内では20年ぶりの人間国宝誕生です。
国の文化審議会は7月21日、伝統的な染色技法「長板中形」を重要無形文化財に指定し、君津市の染色作家松原伸生さんをその保持者、いわゆる人間国宝に認定するよう、文部科学大臣に答申しました。
松原さんは東京・江戸川区で染色作家の父のもとに生まれ、工房が君津市に移ると、父に師事しながら「長板中形」の技法を身につけました。
「長板中形」は型染の一種で、主に浴衣染に用いられています。
松原さんが人間国宝に認定されれば、県内では2003年以来、20年ぶりです。