修繕ピアノ長く響け 生徒が装飾 玉野・宇野中 メッセージあしらう

ピアノに装飾を施す宇野中生ら

 玉野市立宇野中(同市築港)に今春設置された“ストリートピアノ”を、生徒有志らが装飾した。演奏を呼びかけるメッセージや学校のオリジナルキャラクターをあしらい、クラウドファンディング(CF)で多くの支援を受けて修繕された古ピアノが、長く音色を響かせるようにとの願いを込めた。

 装飾は12日に、生徒会役員ら5人で行った。チョークアートに取り組む高田寛子さん(38)=倉敷市=の指導を受けて、ピアノ前面のパネルや側面に「PLEASE PLAY ME!」(演奏してね!)のメッセージや、犬をモチーフにした同校オリジナルキャラクター「うの吉」「うのじろー」や足跡を描いていった。

 側面には、CFに協力した企業のロゴなどもデザイン。3年生(14)は「自由に弾けるピアノが設置されてすごくうれしかった。思いを込めて装飾したピアノに卒業後もずっと親しんでもらえれば」と話した。

 ピアノは市内の保育施設などで約70年使用された後、廃棄も視野に市が管理していた。同中PTAなどが再活用に向けたCFを行い、当初予定の35万円を大きく上回る約70万円が寄せられた。現在は休み時間などに生徒らが弾き、今後は演奏会も計画する。

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