◆横浜商2-12横浜(6回コールド)
「選手たちが頑張ってたんで、勝たせてあげたかった」。そう話すY校・菅沼努監督(63)の目から涙があふれ、言葉に詰まった。戸塚など横浜市立高を率いて強豪私学相手に数々の名勝負を演じてきたベテラン指揮官にとっても、スタジアムでの横浜を相手にした準決勝、「YY対決」は特別な場所だった。
初回。四球、中前打で無死一、三塁のチャンスを作り、鈴木健の左前適時打、笠原の併殺崩れの間に2点を先制。横浜を慌てさせる「理想の展開」(菅沼監督)だった。
だが二回裏、エース川又の制球が突然乱れる。2四死球などで満塁とされ、継投した堀切と合わせて3連続で押し出し。この回3安打5四死球で7失点まで膨れ上がり、そこから盛り返す力は残っていなかった。