「SATC」オマージュ作からディーン・フジオカ出演作まで! Netflix配信、注目の台湾ドラマは?

ディーン・フジオカが10年ぶりに台湾ドラマ復帰!

「次の被害者(誰是被害者)」シーズン2

Netflix初の続編華語ドラマとして制作前から注目度の高かった本作では、シーズン1ファンの期待に応え、アスペルガー症候群の鑑識官・方毅任役のジョセフ・チャン(張孝全)、その娘・江曉孟役のムーン・リー(李沐)、正義感あふれる敏腕記者・徐海茵役のアン・シュー(許瑋甯)らメインキャストが続投。

さらに新キャスト3人の名が明かされ話題を呼んでいます。10年ぶりに台湾ドラマに復帰する検察官役のディーン・フジオカ、監察医役として11年ぶりに俳優復帰を果たす90年代のC-POPスター、ターシー・スー(蘇慧倫)に加え、『アニタ』でレスリー・チャン(張國榮)役を演じた香港のイケメン俳優テレンス・ラウ(劉俊謙)と、いずれもレアな顔ぶれです。

ディーン・フジオカに期待倍増なのはもちろんですが、「傻瓜」「鴨子」などのヒット曲をリアルタイムで知る者としては、個人的にターシー・スーの出演にも心が躍ります。「心動列車(原題)」以来、20年ぶりの共演となるターシー・スーとジョセフ・チャンは、劇中どのように絡んでくれるのでしょうか。

ドラマ史上、最大規模の製作費で完成したファンタジー

「乩身(原題)」

次に注目するのが、台湾の伝統信仰と現代ファンタジーを融合させた「乩身(原題)」。人、神、魔物、幽霊で構成される「東方四界」という世界線で、あの世とこの世を跨ぎ難事件の解決に奔走する霊媒師を中心とした物語です。

主演のクー・チェンドン(柯震東)が撮影中に30針を縫う大怪我に見舞われながらも、3月に無事クランクアップしました。クー・チェンドンの命懸けの撮影に加えて、台湾ドラマ史上最大規模とされる1億8000万ニュー台湾ドルの製作費を注ぎ込んでSFX(特撮)技術を大量投入していることから、そのスケールの大きさに注目が集まっています。果たして、台湾ドラマの新境地を開拓する作品となるのでしょうか。否が応でも期待が高まりますね。

その他の豪華キャストはワン・ポーチエ(王柏傑)、シュエ・シーリン(薛仕凌)、チェン・イエンフェイ(陳姸霏)、ヤン・ミンウェイ (楊銘威)、チェン・イーウェン(陳以文)、グオ・ズーチエン(郭子乾)、ソニア・スイ(隋棠)ら。

ムーン・リー×ウー・カンレンのロードムービー

「塑膠花(原題)」

3作品目はロードムービー「塑膠花(原題)」。マーチングバンドのメンバーとASMRクリエイターという二つの顔を持つ高校生役にムーン・リー、暴力性のある青年役にウー・カンレン(呉慷仁)がキャスティングされています。振り切った演技力で定評のある二人の共演というだけでも一見の価値ありといえそうです。体重の増減など、役によって外見もストイックに作り込むことで知られるウー・カンレンは、今回初の金髪姿を披露し、心に傷を抱えながらも更生しようとする役に臨みます。

また「時をかける愛」でアリス・クー(柯佳嬿)の弟役を演じたリン・ハーシュエン(林鶴軒)が犯罪グループの一員として出演することも明かされました。そこはかとないコミカルな演技が印象的なリン・ハーシュエン、「乩身」にも出演するなどバイプレイヤーとしてますます存在感を強める彼の活躍ぶりも期待できそうです。

アクションと恋愛要素もあるということですが、解禁情報はまだ少ないので、どのようなシーンが展開されるのか最新の情報が待たれるところです。

台湾版セックス・アンド・ザ・シティ?!

「妮波自由式(原題)」

そして4作目は「セックス・アンド・ザ・シティ」をオマージュしたとされるドラマ「妮波自由式(原題)」です。性別も性的指向も異なる都会に暮らす人々が、愛と欲望の狭間で悩み模索するストーリーで、ユーチューバーやポッドキャスターなど時代を反映した要素も盛り込まれているそうです。

メインキャストは、雑誌の編集者を演じるリン・スーユー(林思宇)、その友達でゲイ役を演じるチャン・シューハオ(張書豪)、ナンパの達人役のルシア(陸夏)、バーのオーナーで女装家役のカイザー・チュアン(荘凱勛)ら。11年ぶりの続編「セックス・アンド・ザ・シティ新章」が放送中の今、台湾版「セックス・アンド・ザ・シティ」がどのように描かれるのか、台湾でも話題を呼んでいます。

「妮波自由式」Netflix

以上、サスペンス、ファンタジー、ロードムービー、ロマンチックコメディーとそれぞれ異なるジャンルの4作、気になる作品はありましたでしょうか? 引き続き、ぜひ台湾ドラマにご注目くださいね。


Text:二瓶里美

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