日本の水産物の通関所要時間が延長

特区政府は先に日本が原発処理水を海洋放出すれば即時、10都県からの水産物の輸入を禁止すると発表したが、共同通信社は特区政府が6月中旬から日本から輸入された海産物の放射性物質検査を強化し、通関時間が通常より約3時間延びていると報じた。7月22日の香港メディアによると、飲食業界関係者は空輸で香港に届く日本の海産物は従来なら毎日午後4~6時に店舗に届いていたが、新たな措置では午後8~10時にやっと届くため、ディナータイムの販売を逃してしまうと明かした。日本料理屋を経営する陳強氏は、これまでは食材が航空機から降ろされたら即日で顧客に提供することができたが、現在では1日置いて供給することになると述べた。日本の生魚は鮮度が重要であるため、一般的に1~2日以内ですべて廃棄することになるという。特区政府食物環境衛生署食安中心は、輸入、卸売り、小売りの各段階で日本からの輸入食品に対しては緊密な観測と検査を維持すると表明。食安中心は6月半ばから日本からの輸入食品に対する検査範囲を全面的に拡大し、日本から輸入された水産物はすべて検査し、関連する加工食品の検査も強化している。このため検査率は従来より頻繁となったが、検査に要する時間はこれまでほぼ変わらない1時間以内だと説明した。

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