半導体低迷、決算に影響 4~6月期、投資は増強

 半導体の世界的な需要低迷を背景に、世界大手の2023年4~6月期決算は売上高が減少するなど振るわない。ただ24年には需要が急回復する見通しで、各社は生産能力増強へ工場の新設計画を発表しており、投資は活発化している。

 半導体受託生産最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が今月20日発表した4~6月期の純利益は前年同期比23.3%減の1817億台湾元(約8千億円)にとどまった。売上高も減収となり、四半期ベースで約4年ぶりの減収減益だった。

 7日に発表した韓国サムスン電子の本業のもうけを示す営業利益(暫定集計)も95.7%減の6千億ウォン(約660億円)と不振だった。

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