アンモナイトに「新属」2新種 北海道の穂別博物館が発表

新属新種と判明したアンモナイト「モシリテス・ミラビリス」の化石(むかわ町穂別博物館提供)

 北海道むかわ町の穂別博物館は24日、道内の白亜紀の地層から発掘されていたアンモナイトの化石から二つの新種を特定し、生物学上の新たな「属」を構成することが分かったと発表した。新属の学名は、静かな大地や北海道を意味するアイヌ語にちなみ「モシリテス」と命名した。

 同博物館によると、化石は1996~98年ごろ、札幌市と岩見沢市の男性2人がむかわ町や夕張市の約1億年前の地層で発見。国立科学博物館などと研究した結果、いずれも約30センチと大型なことや、殻の外側が直線状に伸びず、最後まで巻いている点がこれまで発見されたアンモナイトと異なることから新属新種と判明した。

新属新種と判明したアンモナイト「モシリテス・サーペンティフォーミス」の化石(三笠市立博物館提供)

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