心遣いを形で表す!夏のご挨拶「暑中見舞い」の送り方

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:相手を想う気持ちを伝える「暑中見舞い」

暑い毎日が続いていますね。

今回は、暑さで体調を崩しやすい時期に、お相手のことを想う夏のご挨拶「暑中見舞い」についてお伝えします!

暑中見舞いの始まりは?

暑中見舞いは、江戸時代に始まったと言われています。

もともとは、お盆に里帰りをする際に、お供えの品や、夏負けを防ぐ食べ物を持参して挨拶をしていたもの。それが、お世話になった方への贈り物に変わり、封書に簡略化されたのが、今の暑中見舞いなのだそう。

贈りものはお中元として残り、明治時代初期、郵便制度の発達とともに暑中見舞いが習慣化しました。

暑中見舞いを送る時期は?

暑中見舞いを送るのは、梅雨明け~立秋(2023年は8月8日(火))頃です。

「暑中」とは、「夏の暑い時期」という意味。

暑中見舞いを出し始める時期についてはいろいろな考え方がありますが、「夏の暑い時期」という意味を考えると、送るお相手の地域が梅雨明けしてからが良いのではないでしょうか。

立秋の後は「残暑見舞い」を送ろう

暑中見舞いを書くのが遅くなり、立秋の前日までにお相手の手元に届かない場合は、「残暑見舞い」に切り替えましょう!

立秋からは、どんなに暑くても暦のうえでは「秋」!

挨拶のことばも季節に合わせて変えてみてください。

暑中見舞いや残暑見舞いで「気をつけたい言葉」って?

暑中見舞いやお手紙を書くとき、結びに「ご自愛ください」を使う方は多いのではないでしょうか。

間違って使われやすいのが「お身体ご自愛ください」という表現。

「自愛」には「自分の体を大切にする」という意味があるため、「お身体ご自愛ください」だと「お身体お身体 大切にしてください」となってしまいます。

「ご自愛ください」を使う時は、「お身体」を付けないよう、気を付けてくださいね!

正しい書き方の例) 暑い日が続いておりますが、どうぞご自愛ください

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普段会えないお相手の健康を気遣うステキな風習である「暑中見舞い」。

送る相手の地域が梅雨明けしたかどうかを確認するところから、すでにお相手を想う準備は始まっています!

暑中見舞いを出す方は、昔に比べると減っていますが、だからこそ手書きの暑中見舞いはキラリと光り、好印象につながるのではないでしょうか。

暑中見舞いに関わらず、お中元や残暑見舞いでもOK。暑い夏、お相手を気遣う心を、ぜひ形であらわしてみてくださいね!

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

★このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

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