宇大生アイデアでSDGsカードゲーム 宇都宮市と共同で 小学校などで活用へ

SDGsをテーマにしたカードゲームを体験する宇都宮大の学生たち

 【宇都宮】持続可能な開発目標(SDGs)の理解促進、実践率向上を図ろうと、市と宇都宮大は共同でカードゲーム「SDGs Match」を作成した。学生ならではの視点やアイデアを生かし、気候変動や環境保護、貧困などの社会課題と解決策を分かりやすくゲームに盛り込んだ。300セット作成し、今後は小学校などでの出前講座で活用する。

 行政や企業、NPOなどで組織する市SDGs人づくりプラットフォームと、宇大が連携。2021、22年の2年間、宇大地域デザイン科学部の「地域プロジェクト演習」でカードゲーム作成に取り組んだ。

 カードはトランプ大の大きさで、山札20枚は社会問題、手札40枚には解決のための身近な行動が記されている。例えば、山札には「たくさんの食べ物が捨てられている」、手札には「捨てたごみがどうなっているか調べよう」「食べきれる分だけ食材を買おう」など。双方に描かれたアイコンの一致数が多いと手札1枚を捨てられる。4人一組に分かれ、手札がなくなれば勝ち。

 12日には宇大でカードゲームを活用した講座を初めて開催し、学生約60人がチャレンジした。参加した国際学部1年氏家沙絵(うじいえさえ)さん(18)は「SDGsは堅苦しいイメージだったが楽しく学べた。普段から節電などに気を付けたい」と話した。

 市環境創造課は「子どもから大人まで遊びながら、日常生活のささいな行動が世界の課題につながっている事を分かってほしい」としている。

カードゲーム「SDGs Match」

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