共働き世帯が増加…夫婦の家事分担事情が気になる!
ここ10年ほどで夫婦で共働きする世帯が一気に急増しています。その変化に伴い、家庭での家事や育児の負担割合について、度々議論が成される場面を目撃する機会も増えました。
実際、「なんだか自分の方が家事負担が多くない?」「こっちは働いているのにこんなに家事負担をしなくてはいけないの?」と不満に感じたり、不満ほどではないけれどモヤッとする瞬間があるという声は少なくありません。
そうなると、他のご家庭の家事分担事情が気になりますよね!日々の家事に対するモヤモヤを解決したいけれど、どのように解決するべきか、どのように相手に伝えるべきか悩むという方も多いはずです。
夫婦の家事分担、どうしてる?4つの事例を紹介!
では、皆さんはご家庭の家事をどのように夫婦で負担しているのでしょうか。気になる夫婦の家事分担、他のご家庭の事例を4つ、見ていきましょう。
1.最も満足度が高い!?夫4:妻6の家事負担割合
ある調査によると、夫婦ともに満足度が高いと感じる家事負担の割合は、平等に5:5…かと思いきや、意外にも夫4割、妻6割の割合がどちらも満足度が高い結果でした。
夫婦共働きになったとはいえ、育児の関係で妻側が時短勤務していたり、夫よりも早く帰宅するケースが多いなどの環境の場合、完全に平等ではなく妻側に少し負担がかかりつつも早めに家事を終えられる4:6という割合に満足している、という考えが反映されているのかもしれません。
また、夫よりも妻の方が家事を一度に複数こなせるケースが多いため、家事の効率を考ると4:6の家事負担がどちらにとっても負担や不満、イライラが少ない結果となった可能性も考えられます。
2.日本に最も多い事例…夫2:妻8の家事負担割合
最も満足度が高い家事負担割合は夫4割、妻6割でしたが、実際に日本に最も多い事例としては、夫2割、妻8割と妻側に家事負担が圧倒的に多くかかっている現状が浮き彫りになりました。
こちらは仕事をしていない、あるいはパート勤務の奥さんのいるご世帯が中心の家事負担割合ですが、完全な共働き世帯であっても、どうしても妻側に負担がかかっている事例は少なくないようです。
この家事負担割合の場合、やはり妻側に不満が爆発しており「働いていないとはいえ、家事負担が多すぎる」「育児もしなくちゃいけないのに手が回らない」といった声が多く聞こえます。
また、家事負担割合に対する不満が夫への不満にもつながり、「少しやっただけで『やってやった』感を出すのがイライラする」「楽しそうにゲームしているのを見ると腹が立つ」という些細な言動への不満が噴出する結果に…。
3.家事分担表を作成して可視化する
夫婦の家事分担に悩んだ結果、家事を可視化するための家事分担表を作成し、上手く活用してお互いに家事負担が公平になるように工夫しているという事例もありました。
この場合、普段目に見えてわかりやすい家事(料理、掃除機がけ、お風呂掃除など)だけでなく、『名もなき家事』と言われる気付きにくい家事も項目として挙げます。
分担表で可視化することで、普段お互いにどのくらい家事負担がかかっているのか明確になる上、相手も「こんな家事もあるんだ」と認知しやすくなるというメリットがあります。
ホワイトボードやマグネットを使うことで、夫婦だけでなく子どもとも連携が取れたり、アプリを使うことでより簡単に分担表を作成できたりとさまざまな方法があるので、ご家庭に合った方法で取り入れると良いでしょう。
4.夫が仕事で遅い日は妻が、休日は夫が率先して行う
夫の仕事が忙しく、どうしても出勤日は帰宅時刻が遅い…というご家庭の場合、「家事をしてもらいたくても居ないので代わってもらえない」という状況を突きつけられます。
これでは妻側に多大な家事負担がのしかかるため、不満やモヤモヤとした葛藤を少しでも解消するため、夫の休日には夫側が家事をほとんど負担する、という分担方法を取っているご家庭もあります。
この分担方法を取ることで、日頃の家事への不満がある程度解消されるため、大きなトラブルには繋がらないそうです。
しかし、この方法は夫側が元々ある程度、家事ができることが前提となります。普段から家事ができない夫の場合は、突然休日に家事を任されてもできない、あるいは余計な仕事を増やしてしまう恐れがあるので、妻のイライラがMAXになってしまうことも…。
家事分担に関してお互いの気持ちが楽になる解決法とは
夫婦でお互いが気持ち良く家事分担するためには、お互いが寄り添いながら、話し合いに工夫を取り入れて分担を決めていく必要があります。
家事分担に関して不満を感じている場合は、まず落ち着いて話し合うところからスタートすることが大前提です。感情的にならず、落ち着いて話し合うことはもちろん、相手を否定するような言葉は避け、なるべくポジティブな言葉選びをすることも大事です。
その上で、以下のようなポイントを押さえて話し合いましょう。
- お互いにどのような家事分担を望んでいるか確認する
- 夫にしてもらいたい家事内容を明確に伝える
- 「名もない家事」も含めて家事を可視化する
- お互いの得意・不得意分野を話し合う
- 自分が譲歩できる境界線を考える
- お互いに一方的な妥協や譲歩はせず公平性を重視して話し合う
まずはお互いに現在の家事負担の割合についてどのように感じているか本音で話し合います。その上で、どの程度の家事分担、家事負担割合を望んでいるか伝えましょう。
また「言わないとやってくれない」と不満を募らせるのではなく、話し合いの場でハッキリと家事の内容を明確に伝えましょう。これは毎日の家事においても言えることですが、相手に「わかってくれるはず」と期待するのは無意味です。必ずやってほしいことを言葉にして伝えてください。
先ほど登場した『家事分担表』を作成し、現在の家事負担ややるべき家事内容を可視化するのも有効です。表を見ながらお互いに「これは得意」「これは苦手かも」と話し合い、自分が譲歩できる境界線を踏まえて分担を決めると、後々不満が噴出しにくいです。
家事はお互いが納得できる割合・内容で分担を話し合って
いかがでしたか。家事はお互いが納得できる割合や内容で分担を話し合うことが大事です。ただ話し合うだけでは解決しないことが多いので、分担表を活用したり、話し合うポイント、決めたい部分を明確に伝えることを意識して話し合いましょう。