富山の幼なじみ3人が農業挑戦 ミニトマト生産、収穫体験やイベントも

自慢のミニトマトを紹介する(左から)庄司直也さん、角代表、庄司真也さん

 富山市八ケ山で、市内在住の角裕太さん(33)ら幼なじみ3人が、「呉羽キャンディ」と名付けたミニトマトの栽培・販売に取り組んでいる。昨年、会社を立ち上げて本格的に農業を始めた。角さんは「フルーツのように甘く、おやつ感覚で食べられる。ぜひ味わってもらいたい」とアピールしている。

 呉羽地区出身の角さんと庄司直也さん(32)、庄司さんの弟の真也さん(28)が栽培している。角さんは高校卒業後、県外で働いていたが、トマト農家だった祖父が亡くなり、跡を継ぐことを考えた。気心の知れた庄司さん兄弟に声をかけ、2022年に会社「呉羽」を設立した。

 複数のビニールハウス計8アールで6~12月にかけて栽培する。3人は元々ミニトマトが苦手だったが、各地から約30品種を取り寄せて食べ比べ、自分たちがおいしいと思えるものを育てることにした。ほかの生産者からノウハウを学び、水や日射量など日々管理に気を配る。呉羽キャンディは糖度10.2度で、イチゴに匹敵する甘さが感じられるという。直接販売や通販サイトで対応している。

 これまでに収穫体験会のほか、ミニトマトを使った料理を振る舞うイベントを開いた。活動充実に向けてビニールハウスの増設を考えており、クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。期間は今月末まで。

 角さんは「全国に呉羽を広め、地域に恩返ししたい」と話した。収穫体験の予約・問い合わせは同社のインスタグラムから。

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