富山大空襲の犠牲者を悼む灯籠流しが24日、富山市中心部を流れるいたち川で行われ、慰霊の火が川面を幻想的に照らした。
空襲の戦火から逃れようと川に飛び込んで命を落とした犠牲者の霊を慰めるため、戦後50年の節目である1995年に始まった。
この日は午後7時半ごろに始まり、川沿いの住民がいたち川に架かる水神橋(同市清水町)から雪見橋(同市向川原町)までの約1キロに、約600個の灯籠を流した。灯籠には平和や健康、家内安全などの願いも書き込まれた。川べりにはろうそくも並び、一帯は優しい明かりで包まれた。