うどんマニアも感嘆の声!わざわざ足を運んで食べたい兵庫・加西の「バター釜玉」

旅人へひとこと

緑映える田園風景に囲まれたうどん店『がいな製麺所』と、指定文化財のある『日吉神社』を訪ねてほしい!

今回『がいな製麺所』を訪ねるにあたり、普通免許を取得していない私は、大阪駅JR高速バスターミナルから高速バスを利用してお店へ向かいました。

『がいな製麺所』へ公共交通機関を利用して大阪から訪ねるにはこれが最適です。

利用した高速バスは中国ハイウェイバス津山駅行急行です。

バスに乗車してから約1時間30分、泉停留所に到着。

こちらの停留所がお店に最も近い停留所になります。

停留所の目の前は田園風景。

ここからお店まで約2kmの道のりを歩きます。

ちょっとした旅気分を楽しみながら歩いていると、お店が見えてきました。

上の画像はお店の裏手になります。

大きなモニュメントが右側に見えます。

この大きなモニュメントは店主の師匠であられる、香川県『池上製麺所』の“るみばあちゃん”のモニュメントです。

讃岐うどん界のアイドルとして、多くの人に愛され、多くのお弟子さんを育てられたるみばあちゃんですが、残念ながら今年3月に他界されました。

『がいな製麺所』の店主は、るみばあちゃんの一番弟子にあたります。

2005年に開業された『がいな製麺所』、屋号にある「がいな」は香川県の方言で「強い」や「凄い」という意味だそうです。

お店は10時30分に開店。

店内へ入ってすぐに土産物などが置かれたレジカウンターがあり、まずはこちらで注文と会計を済ませます。

注文と会計を済ませた後、番号札を受け取ってからお席の方へ。

レジカウンターの向かい側では土産物の他に、カプセルトイが2台置かれていました。

お店オリジナルの品物が用意されているようです。

お店を訪ねた記念として良いかもしれませんね。

開店と同時に入店したので、他のお客さんが座席へ着く前に、店内の様子を撮影する事に成功!

開放的で、とても広々とした店内です。

窓が多いので自然光に満たされています。

ご承諾を得て、厨房内も撮影させて頂きました。

次から次への注文に、無駄な動きはなく、手慣れた様子でスタッフの皆様が対応されていました。

こちらのお店は半セルフのシステムとなっています。

注文した品物は席まで届けてくれますが、お水や食器の返却はセルフとなっています。

セルフコーナーでは、おてふきや天かす、うどんのかりんとう等が用意されていました。

私はうどんのかりんとうをお椀に入れて、注文の品が出来上がるまでの間に頂きました。

かりんとうはほんのり甘くて、カリカリとした歯応えが心地よい食感でした。

一度口に入れると病みつきになる危険性がありますのでご注意を。

「帰れマンデー見っけ隊」で紹介された「バター釜玉」がおすすめ

「帰れマンデー見っけ隊」(2022年10月31日放送分)秘境の行列グルメという企画でこちらの「バター釜玉」が紹介されています。

出演者が感嘆の声をあげながら、このメニューを食べる姿が印象的でした。

かくいう私も、この「バター釜玉」を頂いて感嘆の声をあげたひとりです。

皆様にも是非「バター釜玉」で感嘆の声をあげて頂ければと思います。

運ばれてきた「バター釜玉」を見て、まず驚いたのがベーコンの天ぷらです。

ベーコンの天ぷらなんて、他店で見たことがありません。

どういう味なのか?大変楽しみです。

だし醤油を注ぎ、麺が熱いうちにすぐさま卵と絡めます。

ちなみに生卵が苦手な人は、温泉卵に変更可能です。

よくかき混ぜた麺は、バターと卵でコーティングされます。

ズズズと啜りますと、まろやかな卵の風味と、バターのコクが見事なハーモニーを奏でます。

そこへブラックペッパーのピリッとした辛さと、だし醤油の風味が交わり、味の広がりを楽しめます。

麺はモチモチ感抜群で、芯にコシを感じる麺です。

麺の旨味もしっかりと味わう事が出来ます。

ベーコンの天ぷらは衣の風味が良く、ベーコンの程よい塩気と合っていました。

厚めなので弾力のある食感と、噛んだ瞬間に溢れ出すベーコンの旨味を存分に楽しめます。

「バター釜玉」だけでも大変満足な気持ちになりますが、折角遠出してここまでやって来たのですから、メニューひとつだけで終わるのはもったいない。

このお店の名物メニュー「とり天」と「かけうどん(冷)」も頂くことにしました。

「かけうどん(冷)」は冷たい麺に冷たい出汁、「冷かけ」とも呼ばれています。

まずは「かけうどん(冷)」の出汁をひとくち頂きます。

出汁は数種類の削り節が使われているようです。

複雑な出汁の旨味とコクが味わえます。

昆布の香り高い風味も良い感じで、ゴクゴクと飲み干せる出汁でした。

冷たい麺は、噛んだ時に押し返してくる弾力感が良く、麺の旨味や小麦の甘い風味を楽しめました。

ハイクオリティな「かけうどん(冷)」に、また感嘆の声をあげてしまいました。

がいな製麺所の名物メニュー「とり天」。

こちらのお店を訪ねたら、このメニューは外せません。

衣がサクサクして噛むと染み出す旨味。

後味がさっぱりとしているのも良い。

手のひらサイズなので食べ応えもありました。

田園風景に囲まれた『がいな製麺所』。

ロケーション最高で、うどんも最高です。

私イチオシのお店です。

是非訪ねてみて下さい。

がいな製麺所

〒675-2423 兵庫県加西市和泉町25−3

眼猿・口猿・耳猿の石像と、さざれ石が現存する『日吉神社』へ。

『がいな製麺所』のすぐ横に鳥居があり、その脇の道を200m足らず歩いた場所に『日吉神社』があります。

境内の建物群は、加西市の指定文化財になっています。

眼猿・口猿・耳猿の石像や、さざれ石など珍しいものがありますので、是非参拝してほしい。

『がいな製麺所』のすぐ横に、兵庫県の指定文化財「日吉神社明神鳥居」が建っています。

江戸時代に造られた石造鳥居で、かなり貴重な鳥居です。

鳥居の向こうに見えるのが『日吉神社』。

上の画像は「拝殿」。

上の画像左端の建物が「本殿」です。

「拝殿」の横にある眼猿(みざる)口猿(言わざる)耳猿(聞かざる)の三猿の彫刻像。

三猿の意味するところは「人の欠点や短所、過ちや、自分にとって都合の悪いことは、見ない、言わない、聞かない方が良い。」という事らしい。

あとこちらの『日吉神社』には、三猿以外に第四の猿が存在します。

第四の猿は、大きな茄子に乗っています。

像には「神猿(まさる)で成就なす」と刻まれていました。

「神猿(まさる)」は、「魔が去る」や「勝る」というところから「神猿さん」と呼ばれ、敬われているそうです。

境内を散策していて驚いたのが「さざれ石」でした。

この場所でまさか「さざれ石」があるとは思っていなかったからです。

境内をまだまだ散策すれば、「さざれ石」のように、もっと多くの発見があったかも知れません。

ですが、残念ながらバスに乗り遅れてしまうため、後ろ髪を引かれる思いで私は『日吉神社』を後にしました。

次回はもっと時間に余裕を持って訪ねよう…。

日吉神社

〒675-2425 兵庫県加西市池上町7

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公認ライターが太鼓判!日本各地の美味しいうどんをご紹介

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*この記事は2023年6月時点の情報を基に作成しています。

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ライター:放浪うどん人

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