冷凍食品「国産原料」前面に ニチレイフーズ、テーブルマーク

国産米粉と国産野菜を使ったテーブルマークの「山芋焼」

拡大する冷凍食品市場で、各社が国産原料の使用を前面に打ち出した新商品を相次いで開発している。酪農応援商品として、国産乳製品を使った商品展開を強化する動きもある。今夏は猛暑による簡便調理需要の高まりが予想され、市場はさらに盛り上がりそうだ。

ニチレイフーズは「酪農家応援プロジェクト」として、国産乳製品を使った4商品を9月に投入する。

「JA士幌町北海道十勝産じゃがいものポタージュコロッケ」では、北海道のよつ葉乳業の牛乳と脱脂粉乳を使用。同社は、農水省やメーカーらが展開する消費拡大運動「牛乳でスマイルプロジェクト」に参画しており、「酪農家の応援や乳製品の消費拡大の一助としたい」とする。

テーブルマークも今秋発売の新商品として、国産米粉と国産野菜を使った「山芋焼」をアピール。「本格的なアフターコロナを迎え、家庭での食事の満足度や利便性の向上を目指す」という。

日本冷凍食品協会によると、2022年の冷凍食品の工場出荷額は7639億円で過去最高を更新。競争が激化する中、各社は国産使用を付加価値とした提案を強化している。

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