大玉スイカ3割高 猛暑で需要高まる

大玉スイカの相場が好調だ。7月下旬は平年(過去5年平均)比3割高で推移している。連日の猛暑で量販店からの引き合いが強い。主力の山形県産は先行産地の早い切り上がりで高値スタートとなった。

24日の大玉スイカの日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)は、平年比32%高の1キロ235円。7月中旬以降は例年であれば、数量の増加で相場が落ち着く時期。しかし今年は各地で暑い日が続き需要が高まり、潤沢な入荷ながら相場を上げた。関東のスーパーはカット・ブロック売りを中心に売り上げが伸びていることから「今月の販売は前年よりも好調」と話す。

主産地の山形県のJAは「大雨による目立った被害もなく順調な生育」だとして、7月下旬~8月上旬のピークを見込む。良好な品質に加え、市場での需要が大きい「2L、3L中心の出荷ができている」(同JA)という。

東京の青果卸は「高値疲れがある」として、入荷量の増加で相場は緩やかに下げるとみる一方で、気温高で引き合いが強いことから「平年よりも高値で推移する」(同卸)と見通している。

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