梅雨が明けが発表された栃木県内は24日も青空が広がり、各地で厳しい暑さとなりました。下野市では生産量が日本一のかんぴょう作りがピークを迎え、生産農家では暑さを避けて夜明け前から作業が続けられています。
下野市中大領の池田榮さんの家では、6月下旬から本県特産のかんぴょう作りが暗いうちから行われています。日が昇る前の午前3時ごろから前日に収穫した6キロから8キロほどに実った夕顔の実約200個を、次々に皮むき機にかけ、幅5センチ、厚さ2ミリほどの帯状に切り出します。
切り出された実を池田さんの妻のフクエさんが長さ2メートルほどに切って、手際よくまとめ、ビニールハウス内のさおに1枚ずつていねいに干していきます。気温の上がる午前7時前には、作業を終えました。
県内はこの日も厳しい暑さとなり、佐野、小山、真岡で最高気温が35度以上の猛暑日となりました。この暑さの中、さおに干した実の帯は、2日ほど乾燥させてかんぴょうに仕上げます。
池田さんによりますと、下野市内でも生産農家は年々減少していて、中大領地区では最盛期に52軒ありましたが、現在は3軒だけになったということです。
国内で流通するかんぴょうのうち国産品は、消費量全体の1割程度ですが、最近は料亭などでニーズが高まっており、供給が追い付かない状況だということです。
かんぴょう作りは9月初旬まで続けられます。