宮崎大祐監督監修 映画『テン・ストーリーズ』初日舞台挨拶に野内まる、日高七海らが登壇!

映画を語るYouTube「活弁シネマ倶楽部」と映画応援コミュニティ「DOKUSO映画館」の共同ワークショップ企画「HITOKADO」から生まれたオムニバス映画『テン・ストーリーズ』の舞台挨拶付き公演が、7月23日(日)に新宿シネマカリテにて開催。山西竜矢監督をはじめ、野内まる、日高七海、新井秀幸が登壇し、トークショーを行った。

本作は、『大和(カリフォルニア)』『VIDEOPHOBIA』などの意欲的な作品で国際的評価も高く、2023年には小川あん&藤江琢磨主演『PLASTIC』、玉城ティナ主演『#ミトヤマネ』の公開を控える宮崎大祐が監修も務め、長編デビュー作『彼女来来』でその才能を遺憾なく発揮し、脚本・演出を務める演劇ユニット「ピンク・リバティ」では森田想&岡本夏美W主演の『点滅する女』が6月に上演される山西竜矢、 『転回』でPFFアワード2021で審査員特別賞を受賞した岩﨑敢志の3人がそれぞれ3話の掌編を監督した作品となっている。

山西が監督を務めた3本のワークショップは、撮影が昨年秋に行われ、それ以来の再会の面々もいた。
冒頭の挨拶では、日高らから「日曜の遅い時間にもかかわらず、ご来場いただきありがとうございます。」との挨拶があった。

本作はキリスト教の十戒とExne Kedy And The Poltergeistsの楽曲を下敷きにした9つの掌篇からなっており、本編中にも印象的な描写に、これらの楽曲がアクセントを加える形となっている。
この作品自体のつくりについて、山西は「十戒をテーマにという拘束のみでストーリーを考えていく中で、自分の中では十戒に対して少しの矛盾を抱えた目線で描こうと思った」と話した。

話は、作品全体への印象や印象に残っているシーンや台詞の話題へ。
野内は、「水族館のシーンで、母親と娘が距離的には近くにいるのだが、母と男は娘に気づかないくらい二人の世界に入っていて、描写としても綺麗で印象的だった」と述べた。
山西の演出に対しては、「感覚的ですごくわかりやすい」と答え、山西は「自分では自覚は無いですけど、無自覚で感覚的にできているところがあったのかな」と笑いを誘った。

そして日高は、「掌編が9本あり、見ごたえのあるオムニバス映画だと思いました」とコメント。続けて、「各監督によって作品の色が違い、バラバラにしてもどれがどの監督作品かわかるのではないか」と話した。
山西への印象については、「ワークショップから出演者を決定していく中で、その際の指導や監督時の演出方法が、自分にとって心地よかった」と笑顔で答えた。

続けて新井は、「掌編をまだ8本しか見れていないんですけど…」と恐る恐るコメントし笑いを誘い、作品の印象については「山西監督の演出方法が丁寧で観ていてとても心地よい作品になっています」と続けた。

イベントのラストは、それぞれが映画『テン・ストーリーズ』をアピール。
山西は「今回このような新しい企画に参加させていただいたスタッフの皆さまに感謝しつつ、自分自身としても俳優と一緒に作品を作り上げる刺激的な機会になった」日高は「是非劇場で観ていただいて、山西組の作品だけ多めに口コミを書いてもらえたら嬉しいです」と述懐し、場内に笑いが沸き起こった。

●新規上映のお知らせ
8月11日(金)~K2にて公開!

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