高校生平和大使、鈴木長崎市長に抱負 「一筆一筆の思い届ける」 核廃絶署名をジュネーブへ

鈴木市長(左手前)と面会し、活動内容を報告した高校生平和大使ら=長崎市役所

 この夏4年ぶりに核兵器廃絶署名をスイス・ジュネーブの国連欧州本部に届ける高校生平和大使が24日、長崎市役所に鈴木史朗市長を訪ね、第26代大使の杉原絢乃さん(16)=長崎北陽台2年=が「一筆一筆に込められた平和の思いをしっかり届けたい」と抱負を語った。
 今年選出された第26代の22人が、8月19~25日の日程で渡欧する。新型コロナ禍のため渡航を断念した2020年以降に約55万筆が集まっており、今回は国連欧州本部トップと面会して署名の一部を提出予定。軍縮会議の傍聴なども計画している。26日に長崎市内で帰国報告会を開く。
 市役所を訪れた第26代大使の大澤心春さん(16)=鎮西学院2年=は「一つ一つの活動を大切にして、平和の輪が幅広い世代に広がっていくように頑張っていきたい」と意気込んだ。コロナ禍で海外活動が制限された第24、25代大使も同席し、国内で大使館訪問や国会議員との面会に取り組んだことを報告。鈴木市長は「被爆地や被爆者の思いを皆さんの言葉で伝えることに大きな意義がある。多くの人と交流して、発信してほしい」と激励した。

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