「寄せ集め」狙う3連覇 中学校の相撲部が県総体へ 教員、保護者も一丸で稽古/岡山・津山市

2019年に創部し、翌20年から岡山県内トップチームの一角に躍り出た同県津山市の津山西中学校の「寄せ集め相撲部」が、今年の県総体(26日)を前に、3連覇を目指して朝稽古を積んでいる。今年からクラブチームの参加が認められるため激戦は必至だが、「チャンスはあるはず」と闘志を燃やしている。

津山西中に常設の相撲部はないものの、市内で唯一武道の時間に取り入れており、さまざまな部の選手から成る混成チームを結成している。20年秋季大会団体戦優勝、21、22年の県総体団体戦はいずれも全勝して2連覇。昨年の全国大会は団体戦で16強入りしている。

今回のメンバーは▽先鋒=佐野優揮(3年、柔道部)▽中堅=松下承平(同)▽大将=内山太陽(同)▽選手=西田楓笑(3年)、岩本剣心(2年、バレ―ボール部)▽次点=藤田海珀(3年、柔道部)、藤本優稀(2年、バスケットボール部)、中谷悠人(2年、吹奏楽部)、太田真斗(同年、陸上部)。

前任2校でも全国大会に4回の出場経験がある山田恭之監督(57)を中心に、5人の有志教員で協力体制をつくって指導に当たっている。

終業式の19日から稽古を開始した。教員が入れ替わり立ち替わり胸を貸し、四股など基本に、運び足やぶつかり稽古、前さばきなどに汗を流している。保護者が飛び入りで胸を貸す姿もあり、一丸となった練習風景が繰り広げられている。

「毎日たくさんの教員が手伝ってくれており、他にそんな学校はない。団体の目標は3連覇。心技体で会場をリードできるチームにしたい」と山田監督。

内山主将は「柔道と雰囲気も違い何かと楽しいチーム。士気も高く、みんな集中できている。このメンバーで全国に行きたい」と気を引き締める。

団体2位までが中国大会(8月9、10日、広島県竹原市)、1位が全国大会(8月18、19日、高知市)に出場できる。個人は3位までが中国・全国へ。

練習に汗を流す選手たち

© 津山朝日新聞社