袴田さん姉「裁判はもう一息」 外国特派員協会で会見

袴田巌さんの再審公判に向け記者会見する姉のひで子さん=25日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 1966年の静岡県清水市(現静岡市)の一家4人殺害事件で死刑が確定し、裁判やり直しが決まった袴田巌さん(87)の姉ひで子さん(90)と弁護団事務局長の小川秀世弁護士が25日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見した。ひで子さんは「やっと再審開始になった。裁判は終わっていないがもう一息。頑張っていきます」と語った。

 東京高裁は今年3月、袴田さんの再審開始を認める決定をした。検察は最高裁への特別抗告をせず、裁判やり直しが確定したが、今月10日に再審公判で改めて有罪立証する方針を、再審を担当する静岡地裁に伝えていた。袴田さん側は、早期の再審無罪判決を求めている。

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