山陽が優勝 高校野球岡山大会 4―2で倉敷商下す

【倉敷商―山陽】7回裏山陽2死一、二塁、渡辺が右中間へ2点二塁打を放ち、4―2と勝ち越す。捕手津本=倉敷マスカット

 第105回全国高校野球選手権記念岡山大会最終日は25日、倉敷市のマスカットスタジアムで決勝があり、山陽が倉敷商を4―2で下し、6年ぶり2度目の優勝。春夏合わせ3度目の甲子園出場を決めた。

 山陽はそれぞれ1点を追う五、六回に山崎、入江の適時打で追い付くと、七回2死一、二塁から渡辺が右中間に勝ち越しの2点二塁打。七回から3番手で登板した右腕井川が3回1安打無失点と好投した。倉敷商は同点とされた直後の六回に佐々岡藍の適時打で勝ち越したが、得意の継投が決まらず、2年連続の準優勝に終わった。

 山陽は8月6日に甲子園球場で開幕する全国選手権に岡山代表として出場する。 

 ▽決勝

山陽、2度の劣勢はね返す

倉敷商

010001000|2

00001120X|4

山陽

▽二塁打 山崎、渡辺

 【評】山陽が2度の劣勢をはね返し、6年ぶりの頂点に立った。0―1の五回は2死から中前打で出た西野を山崎が内外野の間に落とす二塁打で迎え入れ、再び1点を追う六回1死一、二塁は入江が左前に同点打。七回2死から田内、湯浅の連打で一、二塁とし、渡辺が前進守備の右中間を破る決勝の2点二塁打を放った。投げては三浦、西野が3回ずつを1失点でつなぎ、井川が3回1安打無失点と締めた。

 倉敷商は先発和田が不運な当たりからリズムを崩し、救援の左腕増田は1球に泣いた。二回に押し出し、六回に佐々岡藍の適時打でリードを奪った打線がもう一押ししたかった。

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