「南高梅」の天日干し、和歌山 夏の風景、熱中症予防にも

塩漬けしていた梅の天日干し作業=25日、和歌山県田辺市

 全国屈指の梅の産地、和歌山県南部の田辺市やみなべ町で今年収穫され、塩漬けにされていた「南高梅」の天日干しが25日、本格化した。農家の梅干し場ではたくさんの梅を載せた板がずらりと並べられ、夏の風景を彩っている。

 梅雨明けを待って天日干しされる梅は、満遍なく日が当たるように時折ひっくり返す。黄色っぽい実が3、4日すると赤みがかり、表面に塩が吹き出して仕上がる。地元の農協に出荷し、主に梅干しとなる。

 田辺市の梅農家小山勝也さん(41)は「収穫前に雨が多かったので実が大きくおいしくできた。熱中症予防にもなるので多くの人に食べてほしい」と話した。

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