【データで見える最強選手⑦】自身の記録を更新し続けるスピードキング! 元祖速球王も健在!

現代のベースボールを語るうえで欠かせないのがデータ。膨大なデータを使えば、あらゆる事実が見えてくる。今回は、投手にとって最大の武器となるスピードに注目。今季、最も速い球を投げているのは誰だ!?

MLBの変化を見るうえで、気になるのが投手の球速。ここ10年でMLB全体の平均球速は約2.2キロ上昇している。

今季のMLBはすでに後半戦に突入したが、ここまで最も速い球を投げている投手は誰なのか。STATCASTで平均球速を見ると、やはりゲームの佳境で1球1球に魂を込めるクローザーや中継ぎ投手が上位を占める。

フォーシーム平均球速TOP5 単位:マイル(最速)/割合
➀ヨアン・デュラン/ツインズ 101.9 (104.8) 46.8%
②ジョーダン・ヒックス/カージナルス 101 (103.8) 10.5%
③ライアン・ヘルズリー/カージナルス 99.6 (102.6) 56%
④アロルディス・チャップマン/レンジャーズ 99.3 (103.8) 53.2%
⑤フェリックス・バティースタ/オリオールズ 99.3 (103.3) 70.2%

1位のデュランはメジャー2年目でツインズの守護神となった豪腕。104マイル(約167.4キロ)超えの速球を連投し、日本時間5月25日のジャイアンツ戦で今季MLB最速の104.6マイル(約168.3キロ)をマークすると、7月20日のマリナーズ戦では自己記録を更新する104.8マイル(約168.7キロ)を叩き出した。

2位のヒックスは投球の半分以上がシンカーで、平均速度は100.5マイル(約161.7キロ)。最速は103.7マイル(約166.9キロ)をマークしている。

4位は言わずと知れた速球王アロルディス・チャップマン。2010年にピッチ・トラッキング史上最速の105.8マイル(約170.3キロ)を記録した元祖速球王だ。現在も最速は102.3マイル(約164.6キロ)を計時し、シンカーの平均速度は1位の101.2マイル(約162.9キロ)を記録している。

ランキングには入らなかったが、大学記録の105マイル(約169キロ)をマークしたエンゼルスのベン・ジョイスが5月30日にデビューし、6月4日には103.0マイル(約165.8キロ)を披露。現在は故障者リストに入っているが、復帰が待ち遠しい。

MLBならではの剛腕と豪打のパワー対決。豪腕投手たちは、これからも多くの名勝負を見せてくれるはずだ。

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