「鉄道と制服」企画展、港区の旧新橋停車場で始まる ファッション面でも見どころ多い鉄道制服150年の歴史を楽しんで

東京都港区の旧新橋停車場鉄道歴史展示室で、きょう25日から第61回企画展「鉄道と制服~ともに歩んだ150年~」の展示が始まりました。

企画展はもともと昨2022年の「鉄道開業150年」にあわせ、さいたま市大宮の鉄道博物館で行われていたものです。旧新橋停車場で開催するにあたり、パネルは全てそのままに、展示物の数は会場の規模にあわせて厳選しています。

展示は「鉄道制服のはじまり」「営業分野(駅員など)と輸送分野(車掌、運転士など)における制服の変遷」「技術分野(保線、鉄道工場など)における鉄道制服の変遷」の3つに分かれており、各分野の変化を分かりやすく紹介しています。

今からおよそ130年前の「日本鉄道ポイントメン制服」(実物)や戦時中のカーキ色の制服、1964年に制定された東海道新幹線の制服といった貴重な資料のほか、女優の後藤久美子さんが登場するJR東日本のポスターなどが展示されており、鉄道ファンにとってはとても見ごたえのある内容です。

中には「懐中時計を収めるためのポケットがついた制服」「国鉄時代まで使われてきた動輪をモチーフとしたボタン」なども。素材に関する解説もあり、ファッションに興味のある方にもおすすめできるものとなっています。

「鉄道の制服にも実はとても長い歴史があり、各役職にあった機能を持つ制服が代々受け継がれて作られてきました。時代とともに変わっていく様子を見ていただければ」(旧新橋停車場 鉄道歴史展示室担当者)

入場料は無料、展示は2023年11月12日(日)まで行われます。旧新橋停車場はJR新橋駅「銀座口」より徒歩5分。都営大江戸線汐留駅、東京メトロ銀座線新橋駅、都営浅草線新橋駅、新交通ゆりかもめ新橋駅から徒歩3分とアクセスも良いので、期間中に大宮に行けなかった方はもちろんのこと、夏休みにご家族でお台場などへ遊びに出かけた際も気軽に立ち寄れます。

休館日等の詳細は旧新橋停車場のホームページをご確認ください。

記事:一橋正浩

※写真は全て取材許可を得て撮影しています

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