トヨタが輸送料金引き上げ トラック運転手の年収維持へ

トヨタ自動車の旗

 トヨタ自動車は25日、2024年に残業規制が強化されるトラック運転手の年収維持と人材確保に向け、物流業者に支払う輸送料金を引き上げる方針を示した。完成車物流に関しては既に実施。部品物流についても東海地域で順次実施する。

 収入減による離職者の増加やドライバー不足を避けることが狙いで、トヨタとしては異例の対応となる。

 トラック運転手の時間外労働の上限を年960時間とする規制は24年4月に導入予定で、1人の運転手が運べる荷物が少なくなって物流が停滞することが懸念される。「2024年問題」と呼ばれて対策が急務となっている。

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