「無罪」Tシャツ着用不可 大津地裁、元看護助手の訴訟で

口頭弁論の際に着ていた「無罪」を意味する英単語などが書かれたTシャツを着て記者会見する西山美香さん=25日午後、大津市

 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡り再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(43)が国と県に損害賠償を求めた訴訟で、6月に開かれた口頭弁論の際に西山さんが着ていた「無罪」を意味する英単語などが書かれたTシャツについて、大津地裁が着用しないよう求めたことが25日、西山さんの弁護団や地裁への取材で分かった。

 着ていたのは、冤罪被害者を支援する団体「イノセンス・プロジェクト・ジャパン」の名称が胸部に英語で書かれたTシャツ。「イノセンス」が無罪を意味する。

 地裁によると、訴訟担当の部署が弁護団に「裁判所構内ではメッセージが見えないような処置を取ってもらいたい」と伝えた。

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