台湾総統がコロナ陽性 軽症、首相に台風対策指示

台湾の蔡英文総統(ロイター=共同)

 【台北共同】台湾総統府報道官は25日、蔡英文総統が新型コロナウイルスの検査で陽性になったと発表した。症状は軽いというが、同日午後の予定を取り消した。

 蔡氏は25日、軽度の体調不良を感じたため、検査を受けた。蔡氏は陳建仁行政院長(首相)に対し、台湾に接近中の台風への対応を強化するよう指示した。

 蔡政権は中国から新型コロナの流行が拡大したのを受け、2020年1月に中央感染症指揮センターを設置。厳しい防疫策を敷き、ロックダウン(都市封鎖)を実施することなく抑え込みに成功した。新型コロナの位置付けを一般の感染症に下げたため、同センターは5月1日、解散した。

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