日本は治安がいい国といわれていますが、犯罪がまったくないという訳ではありません。近年では、様々な社会的背景から犯罪発生が増えつつあり、小学生くらいの子どもたちが被害に遭うケースも少なくないです。
自分の大切な子どもたちを守るためにも、日頃から防犯対策を意識しておくことは親として必須の心構えといえます。
今回は子どもを持つ親がやるべき、子どもの防犯対策について解説します。
防犯ブザーは必須の対策
子どもの防犯対策として、まず挙げられるのが防犯ブザーです。防犯グッズとしては定番中の定番。ただ、使う機会が少ないうえ、たまに操作を誤り爆音が鳴り響いてしまうためあまり持たせていないという方もいるかもしれません。そうした煩わしさはたしかにありますが、防犯ブザーは子どもを守る備えとして非常に大きな役割を担っています。
万が一のとき、防犯ブザーの有無で子どもの安否が左右される可能性も考えられるため、子どもが外出する際は必ず持たせてあげましょう。
防犯ブザーはランドセルなどカバンに装着させておく用とカバンを持たず外出するとき用を準備しましょう。持たせ忘れが少なくなります。また、肝心なときに使えないという事態を避けるため、定期的に音がちゃんと出るか。壊れていないかもチェックしてあげるのが望ましいです。
「いかのおすし」を言い聞かせよう
いかのおすしは警察が考案した防犯標語のひとつです。
- いか:ついていかない
- の:車にのらない
- お:もしものときは、おおごえを出したり防犯ブザーを使う
- す:すぐ逃げる
- し:周りの人にしらせる
どれも重要なことですが、子どもでも覚えやすいように工夫されています。日頃から「いかのおすし」が大事であることを言い聞かせて、子ども自身の防犯意識を高めましょう。
「いかのおすし」以外にも、おもしろい防犯標語はたくさんあります。そちらも併せてチェックし子どもに教えてあげましょう。
ひまわり(危険な場所の見分け方)
- ひ:ひとりだけになる場所
- ま:まわりから見えにくい場所
- わ:わかれ道
- り:りようされていない場所
はちみつじまん(不審者の見分け方)
- は:しつこくはなしかけてくる
- ち:ぐんぐんちかづいてくる
- み:じっとみつめてくる
- つ:いつまでもついてくる
- じま:じっとまっている
- ん:こんな人にあったら「ん?」っと注意
持ち物に名前を書くことにも注意が必要
小学生くらいの子どもは学校に持っていくものに名前を書くことが多いはず。しかし、こうした名前にも注意が必要です。持ち物に書いた名前が簡単に確認できる状態だと、不審者にも知られてしまいます。
子どもは、見ず知らずの相手であっても、自分の名前を知っている人には警戒心が緩みやすいです。もしかしたらパパとママの知り合いかもしれないと思ってしまい、付いて行ってしまう可能性も考えられます。
子どもの持ち物に名前を書くときは、なるべく見えにくい位置を意識し外部から簡単に確認できないよう配慮しましょう。
今回紹介した以外にも、子どものためにできる防犯対策は数多く存在します。ぜひ、この機会に子どものためにできる防犯対策を実践し、万が一の事態に備えてあげてください。