中国紙の元幹部、無罪を主張 日本巡るスパイ罪で初公判

日本人外交官との接触を巡りスパイ罪に問われた董郁玉氏の初公判が開かれた北京市第2中級人民法院=25日(共同)

 【北京共同】中国共産党系の主要紙、光明日報の論説部副主任を務めた董郁玉氏が複数の日本人外交官に情報を提供したなどとしてスパイ罪で起訴された事件の初公判が25日、北京市第2中級人民法院(地裁)で非公開で開かれた。董氏は起訴内容を否認し、無罪を主張した。関係筋が明らかにした。

 中国は取り締まりを強化する改正反スパイ法を7月に施行。不透明な司法プロセスや法運用に外国人や外国企業は懸念を強めている。

 董氏は著名な改革派知識人で、昨年2月に北京で日本大使館員と会った直後に行方不明となった。中国当局は当時、この日本大使館員を一時拘束して取り調べ、日本政府が厳重抗議した。

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