同友会「組織的に病んでいた」 代表がビッグモーター不正に言及

記者会見する経済同友会の新浪剛史代表幹事=25日午後、東京都千代田区

 経済同友会の新浪剛史代表幹事(サントリーホールディングス社長)は25日の定例会見で、中古車販売大手ビッグモーター(東京)による自動車保険の保険金不正請求問題について「組織的に病んでいたのではないか。経営者の一人として遺憾だ」と批判した。

 ビッグモーターの兼重宏行社長が6月に外部弁護士による調査報告書を受領するまで不正を認識していなかったと主張したことに関しては「ガバナンス(企業統治)やマネジメントを細かく行き届かせる努力を怠っていたのではないか」と強調した。

 現場に過剰なノルマが課されていたことについては「人材が集まらない。こういう会社は早晩、淘汰されるはずだ」と述べた。

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