浜松市独自の伝統行事“30分間回泳”…小学生が30分間一度も足をつかずに泳ぎ続けるチャレンジ(静岡県)

浜松市独自の伝統行事で、小学校高学年の一大チャレンジである「30分間回泳」が始まりました。

(教員)「曲がるよ、こっちだよ」

必死に声をかける教員に…ひたすら泳ぎ続ける小学生。浜松市の水泳場で行われていたのは…

(小学生)

Q:何をするのですか?

「30分間泳ぐ」

なんと、30分間一度も足をつかずに泳ぎ続ける、浜松独自の伝統行事「30分間回泳」です。浜松では、小学校5年生になると、ほとんどの児童がこの行事に参加します。主催しているのは、浜松市の小学校体育連合と教育委員会で、58年もの歴史があるのです。子どもの応援にかけつけた母親たちも経験したのか聞いてみると…

(応援に来た保護者)

「やりました」「神奈川だったのでやってない」「私もやりました」「お姉ちゃんもやりました」

子どもも教員も必死に取り組むこの行事。これだけ長く続けられているのには特別な理由がありました。

(浜松市小学校体育連合 廣岡大地 理事長)

「浜松が周りを海や河川に囲まれていることから、水難事故から自分の身を自分で守るということから、泳力を高めることを目的にして行っている」

浜松では、合格に向けて6月中旬ごろから体育の授業や放課後の部活動で練習を重ねるのです。中には、犬かきやあおむけで浮いて合格を目指す子どもも。必死に頑張った30分間、遂に終了の合図が…

ピーー!!「おいでおいで、触っていいよ」

(合格した小学生)

Q:合格した人 手をあげて下さい

「は~~~い」

(合格した小学生)

「最初の練習は20秒で足をついてしまった、次くらいから泳げるようになった、ずっと心配だったからうれしかった」

ひと夏の挑戦と達成感からこぼれる笑顔!ことしの30分間回泳には3日間で約7000人が参加予定だということです。

© 株式会社静岡第一テレビ