暑さで乳牛の搾乳量が減少 電気代や飼料の高騰で厳しい酪農

暑さで乳牛の搾乳量が減少しています。牛の体調管理には空調が欠かせませんが電気代の高騰が重くのしかかっています。

宮城県栗原市の小山牧場では、70頭の乳牛を飼育しています。乳牛は暑さが人間以上に苦手とされ、夏になると食欲が落ちて乳量が減ると言います。

小山牧場小山寛記さん「餌を食べていっぱい水を飲んでゆっくり休んでくれないと牛乳をいっぱい出してくれないので、ここ1カ月で2割くらい牛乳の量(搾乳量)は減ってるかと思います」

出荷量も減り、1日当たり2万円から3万円の減収になっています。

こちらの牛舎では、暑さに弱い牛の体調管理のため6月から扇風機を24時間フル稼働させる日々が続いています。

搾乳も機械を使って24時間稼働させているため、7月の電気代は6月の倍の45万円程になると見込んでいます。

更に、輸入している飼料価格はこの1年で3割上がり月に450万円の経費がかかっているということです。

酪農を取り巻く環境は、かつてない厳しい状況に陥っています。

小山牧場小山寛記さん「精一杯暑さ対策をして牛乳を生産し続けますので、暑くなれば牛乳をいっぱい飲んでもらえるかなと思いますので、頑張って生産しますので皆さんに暑いからこそ(牛乳を)飲んでいただきたいと思います」

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